手術前、執刀医からの説明-大動脈解離の記録⑩-

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2009年 10月

執刀医と手術日が決まりました。

私がこの病院にお任せしようと思ったのはサードオピニオンで診察していただいたO医師の言葉でした。

O先生に手術してもらいたい、先生にしてもらえると思ってました。

入院して3日目か4日目にT先生が私のところへやってきて言いました。

「僕が手術します」

思わず「え?O先生じゃないんですか?」と言ってしまいました。

隣りのベッドの方が「ここの病院の外科医は他の病院に比べたら経験豊富だから若くても大丈夫」と慰めてくれました。

考えてみたら、確かにそうですよね。
手術できないって投げ出す医師もいるんですからね。

とは思いつつ、O先生にしてもらえないというのはやっぱり不安でした。



10月3日 入院5日目

この日は執刀医のT先生の手術についての説明がありました。
旦那も一緒です。

まず最初に体の中に入る、私の大動脈となる人工血管を見せてくれました。

想像していたものと違い、とても柔らかいものでした。
破れないの?と少し不安になっていたら、繊維を編んだもの血液が漏れないようにゼラチンがコーティングされていると説明がありました。

人工血管には識別番号が付いていて、どの人工血管をどの患者に使ったか分かるようになってます。
万が一、人工血管に不具合が分かった時の為です。(そんな事あっては困りますけど)

次は手術について。
大動脈の人工血管置換手術の中では今回する腹部の手術は他の部分と比べて一番安全で、件数も多いそうです。
K病院では予定手術(緊急手術でない場合)は通常1~2%のリスクだそうです。

いつだったか、どなだったか忘れましたが、腹部の手術は盲腸の手術と変わらないくらいと例えるかたもいました。

私の場合は30代の発症するのは妊娠中だとしても元々血管が弱い要素があるということ、心臓の近くが解離したまま腹部の手術をすることを合わせてK病院では2~3%のリスクになるということでした。

そして、腹部の手術をした後は時期をみて順番に手術をし最終的には大動脈全てを人工血管に置き換えます。
手術回数もその時の状況になるけど、多分3回か4回に分けて行うそうです。

具体的な話を聞いて急に緊張が高まってきました・・。
思わず涙がこぼれました。

手術時の体制

T先生は私と同年代です。
私が出産したばかりで子供たちがまだ小さいこともあり、すごく気にかけてくれてました。

あんな失礼な言葉「O先生じゃないんですか」を発したのに気分を害することもなく、安心できるように説明してくれました。

(あんなに泣かれたら、どうしようもないか・・(笑))

私のような若い人の手術の場合は他の医師も手術を別室から見てるそうです。
もちろんO先生も待機しているので、万が一何かあってもすぐにみんなで対処できるからと話されました。

あとで考えたら、医療ドラマで見るような2階のガラス張りの見学スペースから他の医師が見てるってこと。
それでも私は少し安心できました。







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