2010年 胸部大動脈置換手術を受けました。
目覚めたのは術後3日経ってから。
順調にいけば翌日には目が覚めると、旦那は聞いていたそう。
目覚めるまでの、その間私は、ずっと同じ夢?を見てました。
三途の川か?夢なのか?
術後、目覚めるまでに3日かかりました。
旦那はこのまま目覚めないんじゃないかとものすごく不安だったそうです。
その間、私は同じ夢をずっとエンドレスで見てました。
一面が黄金色の幾何学模様の世界です。
黄金色のステンドグラスのような?
不思議な世界でした。
何か乗り物の中?
電車のような窓があり、走っています。
寝台列車?
そこで私は、他の人もみんな横たわっています。
「今日は手術だから起きて準備しないと。」
そう思い、準備の為に起き上がろうとすると「危ない!」と誰かの声がして体を押さえつけられる。
「今日は手術なのに、間に合えへん・・」
必死に起きようとする私。
押さえつける声。
確かに押さえつけられてる感覚はするのに、声だけ。
なんとか、その姿の分からない声の主の隙を見てホームに下りた。
すぐに見つかってまた同じ場に連れ戻される。
手術に間に合わない!ってすごく焦って電車(?)内を必死に彷徨ってる。
ホームに降りて逃げる。
周りのみんなも走ってる。
アニメで見るような大きな自動のドアが上から閉じくる、その扉を2枚、3枚と抜けていかなければなりません。
そこをめがけて必死に走る大勢の人々。
扉が閉まり、先に進めない。
こんな内容を延々とくり返し見てました。
そして、最後にその大きな扉を抜けることができ、目の前に広がったのはどこかの田園風景。
水田の用水路が見えました。
用水路には緩やかに水が流れていて、土手には何か分からないけどお花が咲いてました。
その脇で誰かと帽子をかぶった小さな子供が流れる水で遊んでる景色、色鮮やかな、暖かいイメージでしたね。
出られた…
とホッとした、その直後に目が覚めました。
後で聞いたら、麻酔が覚める時に意識が混濁してパニックになったそうです。
それで、麻酔で眠らせていたらしい。
「危ない!」という声は看護師さんにベッドから落ちないように押さえられていた時の声のようです。
現実と夢を行ったり来たりしていたのかな?
一般病棟に移ってから自分の体を見たら手首などがアザだらけでした。
あまり暴れると、身体中に着いているチューブが外れて大変なことになるから、手首をベッドに固定されていたとのこと。
どんだけ暴れたんだーって感じです(^^;)
チューブは首に3本ほど、太さは親指ほどの太さのものもありました。
腕にも2本ほどだったかなー?
それは、抜けたら大変です。
手術前の話では私くらいの年齢だと重篤な脳梗塞が起こってなければ次の日には覚醒してるでしょう、と言われていました。
それなのに、次の日も次の日も目が覚めていないと言われ旦那は不安で泣きそうになるのを我慢して説明を聞いていたそうです。
後から旦那に聞いた話では、手術は12時間以上かかり、心臓も予定より長く止めていたから心配だったそうです。
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